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おなかの不調 機能性ディスペプシアvol.2
~前回のおさらい~
機能性ディスペプシアとは、内視鏡検査やエコー検査などで異常がない
のに慢性的にみぞおちの痛みや食後のもたれ感、すぐにおなかがいっぱ
いになって食べられなくなるなどの症状を呈する病気です。ストレスや
暴飲暴食、不規則な生活、冷えなどがきっかけで胃の機能(拡張能、排泄
能)が乱れることで引き起こされます
今回は治療のお話です。過敏性腸症候
群(IBS)と同様に、まずは食生活や生活
習慣の改善です。暴飲暴食をさけて出来
るだけ規則的な生活を心掛け、ゆっくり
よく噛んで食べることも大事です。ピロ
リ菌感染性胃炎があれば除菌したり胃酸
過多の症状があれば胃酸をおさえる薬も
有効なことがあります。主に胃の機能を
調整する薬と胃酸をおさえる薬を処方す
ることが多いですが、体質(証)にあわせ
た漢方薬も有効です。エビデンスが確立
している六君子湯(りっくんしとう)や、
ストレスで痛みが出やすい方には安中散(あんちゅうさん)がおすすめです。