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フォドマップと過敏性腸症候群vol.4
今回は過敏性腸症候群(IBS)の治療の話です。
生活習慣の改善が基本です。フォドマップの考え方で食生活を見直
し、食べると調子の悪いものを見つけていくことも必要です。
生活習慣を改善しても症状が良くならなければ、お薬の治療を開始
します。便の性状により下痢型、便秘型、混合型、分類不能型を判
断し、腹痛などの症状によって薬を調整します。
まずプロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌などの整腸剤)を
用いて腸内環境の改善を目指します。整腸剤を数週間続けるだけで
おなかの不調が改善する方もいますが、腹痛や腹部膨満など症状に
応じて他の薬剤を併用する場合も多いです。ヨーグルトをたくさん
食べて改善しようとする方もいますが、かえって冷えて症状が悪化
することもあるので当院では積極的にお勧めしていません。冷えに
よりお腹の不調が悪化しやすい方には、桂枝加芍薬湯などの漢方薬
が効果的です。
ところで外来には「胃腸が弱い」ことで困っている方が多数来られ
ます。胃カメラ検査などでは異常がないのに胃もたれや胃痛などの
症状が続く病気を機能性ディスペプシア(FD)といい、IBSの方の
約40%にFDが合併するとされています。
次回は機能性ディスペプシア(FD)のこと。
マリアはとっても静かな猫です。
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