在宅医療(訪問診療)のこと
当院では昔から地域のかかりつけ医として往診をしています。近年は
訪問看護ステーションと連携して診療やケアを行うことで、より安心
してご自宅で過ごせるようになりました。
私は以前勤めていた病院で約7年間内科医(主に消化器)として検査
や診療を行いながら、市内の総合病院からがん治療を続けることが難
しくなった患者様をご紹介いただき緩和ケア診療を行っていました。
オピオイド(医療用麻薬)など痛みの治療をするとともに、ご本人・
ご家族の気持ちに寄り添った全人的な緩和ケアを心掛けていました。
周囲の協力があり、週1回緩和ケア外来を開設、通院出来なくなった
患者様の訪問診療を始めました。ご自宅で家族に囲まれてリラックス
している患者様の表情が今も忘れられません。
退職した後も引続き訪問診療を行っている患者様もいます。訪問看護
師、ケアマネージャー、訪問薬局、ヘルパーなど多職種がチームとなり
患者様が安心して自宅で過ごせるようサポートしています。また検査が
必要な時は病院へ依頼したり、入院治療が必要と判断した場合は病院へ
連絡し入院調整することもあります。
※在宅医療には2種類あります。
往診:具合が悪い時にかかりつけ医が訪問して診察を行う。
訪問診療:あらかじめ計画して定期的に医師が訪問して診察を行う。
<在宅医療の流れ>
✿入院中の方は、主治医に相談いただき病院の地域連携室などを通して
当院にご連絡してください。
✿ご自宅にいる方は、ケアマネージャーへご相談いただくか、直接当院
へご相談ください。その際はなるべく病名や病状のわかる紹介状を準備
していただくとスムーズです。
次回はACP(アドバンス・ケア・プランニング、人生会議)のこと
↓白山神社の手水です。コロナ対策で手を洗うこと(清める)は出来
ませんが、代わりにきれいなお花がお迎えしてくれます。
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