検索
ゆらぎの春 食養生 <前半>
今年は3月に暖かい日が続いたために、早々と桜が満開となりました。
春は「三寒四温」の言葉どおり、暖かい日もあれば、冬が逆戻りした
ような冷え込む日もあり、身体が対応できずに自律神経のバランスが
乱れがちになります。
東洋医学的には、春は生き物が活発になる芽吹きの季節で、陽気(活
発に活動するためのエネルギーのような考え)が高まります。「気」
には陽気と陰気がありますが、体内に流れる「気」が停滞することが
ないように調整しているのが「肝」です。肝は気をスムーズにめぐら
せる役割と、感情のバランスを保つ役割があります。
季節・環境の変化やホルモンバランスの乱れなどがストレスになり、
気のめぐりが悪くなると、気分の落ち込みやイライラ、お腹の張り、
肩こり、肌のトラブルが起きやすくなります。
そこで、病院に行くまでもないような身体の不調には、セルフケアと
して食養生をお勧めします。食養生とは食事を工夫することで、自分
自身で身体の自然治癒を高めることです。春の不調には「気」の流れ
をよくする食材が有効です。春の旬の食べ物には、気のめぐりをよく
する食べ物が多く春菊、たけのこ、セロリ、菜の花、ゴボウ、人参、
小松菜などです。山菜は苦みがあり食物繊維が豊富なので、便通を改
善する効果があります。さらに肝の働きを整えるため「酸味」が有効
で、酢や柑橘系の果物などを積極的に取り入れてみましょう。
マリアの寝相シリーズ