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フォドマップと過敏性腸症候群vol.3
今回は過敏性腸症候群(IBS)のお話しです。
IBSは少なくとも3か月の間、腹痛や腹部不快感を伴い、下痢や
便秘を繰り返す病気です。便が出るとお腹の痛みはやわらぎ、
仕事などの生活環境や気候、ストレスによって便の回数や性状は
変化します。血液検査や大腸内視鏡検査などを行い、がんなどの
悪性疾患や炎症性腸疾患などの病気がないことを確認することも
あります。およそ10%程度の人にあると言われ、女性に多く、
年とともに減ってくることがわかっています。
ストレスによって自律神経が乱れることで、腸が過敏となり腹痛
を感じやすく、腸の動きが不規則になることで下痢や便秘となり
ます。また元々IBSの素因がある上に、たとえは高フォドマップ
食など自分の合わない食生活や、暴飲暴食によってさらに悪化す
ることもあります。
IBSは便の形状により、便秘型、下痢型、混合型、分類不能型に
分けられます。
治療の基本は「生活習慣の見直し・改善」です。働き方に多様性
のある現代社会には難しいかもしれませんが、「だいたい決まっ
た時間に起きて決まった時間に寝る。3食を規則的にとり、暴飲
暴食、夜食をさける」リズムのある生活を送ることで、自律神経
が整い、腸の動きが安定します。ストレスをためこまない工夫も
大事です。
次回は過敏性腸症候群の薬物療法について
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